鮮麗フォトグラファー





「え、マジですか」

「マジだよ」

「いつもはないし…」




『今回もいいじゃないですか』なんて言えば、睨みつけるようにして私を見る先生の姿。


…言えばいいんでしょ、言えば!

恥ずかしくてたまらない私は、若干やけくそになって、



「2年の、松雪 李南です。今日は、與さんに依頼されて写真を撮りに来ましたのでぜひ撮らせてください」




と頭を深々と下げて言う。

言いきった!言いきったよ…!
そんな目で、野々村先生を見れば、『もっとほかには言うことはないのか』とかいうような表情で見られて。




「これ以上は本当に勘弁してください」




人前で話すことが苦手な私にとっては苦痛で仕方ない。




「…皆、松雪 李南は知っているだろう?彼女に写真を撮ってもらえることは名誉なことだと思って、今日の試合を臨むように!」

「そんな大げさな…!」

「ちなみに俺の一番弟子だ!」

「サッカーしてないんですけど」




先生のよくわからないギャグに突っ込みをいれつつ、みんなの写真をさっそく撮り始めた。