「何そんな本気なっちゃってんの? 弱い奴が格好つけてんじゃねーよ」 「うるせぇ! お前みたいな負け組になんか言われたくねーよ!」 「あぁ!? 上等じゃねーか!」 ――テーブルが大きな音をたてて倒れる。 上に乗っていたコーヒーは宙を舞ってカーペットに染みをつくった。 電気スタンドが倒れる音。 捨てていなかった広告の紙が宙に舞う光景。 目の前で起こってる事なのに何処か遠くでその光景を見つめているような気がした。 ガシャン! 何かが倒れる音でやっと現実に引き戻された。 「あ……」