本当はいろいろプランを考えたりしたけど彼が一番身近に感じているもので喜んでもらえればいいと思ったからスポーツ用品店にしたのだ。 彼が一番身近に感じてるテニスを。 「ありがとうございましたー」 「おねーさん、次は何処行くのー?」 彼のプレゼントを胸に抱えあたしは次の場所へ向かった。 「秘密」 辿り着いたのは小さなテニスコート。 「はい、ジャージ。更衣室で着替えてきて。ラケットは借りたから」 「え? あ、うん」 彼が着替えてる間自分も着替える。 いつもはつながない髪も今日は1本に結んで。