そんな毎日に嫌気がさしたのかもしれない。 数週間後あたしは店を辞めた。 理由は本当につまらない理由。 しばらくの間休暇させてくれって頼んだけなのに店側も納得してくれるはずもなく。 「ちょっ……ユキちゃん困るよっ!」 「じゃあ辞めます。お世話になりました」 キャバクラなんてまたいつでも復帰出来ると思ったから。 オーナーが後ろから呼び止める声も聞こえないフリをしてあたしは店を出た。