カチャカチャと皿のこすれる音と水の流れる音が静かな部屋に響く。 ふとソファに目線を送る。 漣はソファで眠っていた。 ここは、あんたの家じゃないんだっつーの。 そうは思ってても昼食を作ってくれた手前、追い返す事は出来なかった。 それにぐっすり眠っている彼を起こすのもどうかと思ったから。 ――♪――♪――♪ その時聞こえた着信音。 あたしは食器を洗う手を止めて、携帯を置いてあるテーブルに向かう。 プライベート用の携帯だったから、特に何も考えずに着信ボタンを押して耳に当てた。