「………さん。……きさん。ゆきさん」 誰かに呼ばれハッと目を覚ます。 どうやら寝てしまったらしい。 「ゆきさんが店で寝ちゃうなんて珍しいですね。よっぽど疲れていたんですかね」 「あっ……! お客様は!?」 あたしが慌てて言うとボーイは大丈夫ですよと言う。 「最後のお客様が帰るまで完璧な接客でしたよ」 彼の言葉にホッと安堵の息をつく。 もし酔った勢いで客に変な事を言っていたらとヒヤヒヤした。