いろいろあったあの日からしばらくたち、今は文化祭の季節だ。
今年初めての文化祭だから、みんなはりきってる。
「あいらー!明日文化祭なんだから準備手伝ってよ!」
「あ、ももかごめん!今行くー!」
そう、文化祭は明日!
だから、みんな準備を頑張っている。
わたしも手伝おうとしたとき…
──バシッ
…え?今誰かに腕掴まれてる?
「誰?」
そう言って振りむくと、そこには亮がいた。
「俺だけど?」
久しぶりに亮の声を聞いた気がする。
いつも、玄関の前にいるけど無視してたんだ。