「でもさぁー、告られてもふってるらしいんだよね」
「え?なんで?」
「なんかね、大切な女の子がいるらしいよ」
「彼女かなー?」
「やっぱそうなのかな?」
…え?そんな話幼なじみのわたしは知らない。
というか、そんな話したことない。
亮、彼女いるの…?
やっぱ約束覚えてないのかな…
幼い頃にした約束だもんね。
覚えてるわけないか…
なんかわたしバカみたい。
ずっとわたしは覚えてたのに、亮は忘れてたんだ。
わたしはずっと覚えてた約束をこの日忘れることにした。