「砂英。ちょっと来い」


はいはい。


行けばいいんでしょ、行けば!


そして連れてこられたのは、屋上…なんてロマンチックじゃなくて、普通に中庭。


「何お前他の男と楽しそうに喋ってんの?」


「たーには関係なくない?」


あ、ちなみに私はこいつのこと、たー、って呼んでる。


太郎って言ったら怒るし。


「は?俺お前の彼氏だし」


「だったら何なの?てか、彼氏いる子は男子と喋ったらだめなん?」


「おぅ。」


えぇーー。


まじすか。


そりゃあ、初耳だ。