CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~

でも成金っぽくないし、さりげなく着こなしているところが桜井蒼紫っぽいって感じがする

本当にお洒落な男って言うのは、時計や靴にもお金を掛けるって言うけど、それをひけらかす様にはしないって言う

桜井蒼紫って男は、そう言う部類の人間なようだ

勿論、私もお洒落な男を素敵だとは思うけど、だからと言って好きになるかって言われたらNOだ

見た目で落ちるようなら、もっと早く誰かに恋をしている

だってハリウッドスターとか、私の周囲には沢山の世界的有名な芸能人が居る

そんな人達を目の前にしても心は揺れなかったし、私の心を揺らした人って言うなら、やっぱり篤人しかいない

篤人しかいないのに、私は‥‥

はぁ~

またもや、口に出してしまう溜め息

何度目だろう‥‥


「お前‥‥
 恋してるだろう?」

「はぁあ?
 な、何言ってるの?
 そん、そんな訳ないじゃん!!」


発声練習を終え、コンサート会場まで移動する車の中で、いきなりの質問に思いっきり動揺してしまった私

恋してますって言ったようなものだ

なんたる失態

ってか、何でこの男にバレる訳?


「やっぱりなぁ~
 確か、恋がしたいって記者会見の時に言ってたよな?
 この短期間で、恋ねぇ~
 それって、お前が望んでる本当の恋ってヤツなのか?
 短期間で惚れるなんて、そんなんで本気って言えるのかよ!!」

「この短期間って‥‥
 確かに時間は短いかもしれないけど、私の気持ちは本物だもん
 時間なんて関係な‥‥」


私の気持ちをバカにされたみたいで、ついムキになって反論してしまった私は、時間なんて関係ないって言い掛けた瞬間、恋してる事を認めた発言をしてしまった事に気が付き、思わず頭を抱えてしまったのだった


「へぇ~
 時間は関係ねぇ~のか‥‥
 で、相手はお前の気持ちに気が付いてるのか?」

「はぁ~
 気が付いてると思うし、振られたんだと思う
 だから、もうこの話はしないで!!」

「振られた?
 お前、振られたのか?」

「だ・か・ら~
 もう話したくないって言ってるでしょ~!!
 向こうは、私を友達としてしか思ってなかったみたい
 あんたの言う通り、こんな短期間で私が惚れようと、相手は私に惚れる事はなかった
 それだけの話よ
 記事にしたかったらご勝手に‥‥
 でも、相手の名前は絶対に教えないからね!!」


何だって、こんな男に話さなければいけないのよ

しかも振られたなんて‥‥

実際その通りなんだけど、こんな男に話したくなんてなかった

絶対に笑ってるに違いない

こんな短期間で恋をして、しかも振られたなんて言った私の事を見て、絶対に笑ってるはずだ!!