Don't forget it.
There being a person loving you here by the side ‥‥
There being a person waiting for you ‥‥
The person whom I love though you are my hero
You are a hero for me forever even if not praised highly even if I do not shine

(忘れないで
 此処に、あなたを愛する人が傍に居る事を‥‥
 あなたを待ってる人が居る事を‥‥
 あなたは私の英雄だけど、私の愛する人
 輝かなくても、絶賛されなくても、私にとってはあなたは永遠に英雄よ)


そこまで書いて、私は深い眠りに就いてしまった

気が付けば、ジェニファーの絶賛する大きな声で目が覚める


【機内で書いていた歌詞より、こっちの方が良いわ
 誰を思って書いたかなんて分かってるけど、きっとRURIの代表作になるのは間違いないわね!!】

独り言なのか、私に言ってるのか分からないが、兎に角ジェニファーの大きな声で目覚めた私は、頭の動きが鈍くなっているのを目覚めさせようと寝ぼけた顔で歯磨きをして、ぬるま湯で顔を洗った後、少し濃いめのコーヒーを飲んだのだった


【RURI‥‥
 彼に贈り物はしないの?】

【ん~
 イタリアに行った時にっとは思ってる】

【あなたには、まだ恋は早いと思ったけど素敵な相手と巡り合ったみたいで安心したわ】

【まだ早いって、私も20歳を超えてるのよ
 寧ろ、恋すらしてなかった私は遅い方だよ!!】


いつまでたっても子ども扱いするジェニファー

でも、そんなジェニファーですら篤人の事を認めてくれている

私の所属している事務所は、恋愛に関して寛大なようで実はチェックが厳しいのだ

恋人の素性を徹底的に調べ、何かあれば恋人との関係は大反対の末に別れさせられるか、それでも別れなければ事務所から契約違反として解雇され、莫大な違約金を命じられる事もある

私の契約書類には、恋愛は自由とは書いてあった

ただし、会社に損害が出る恋愛は禁ずるとも書いてある

つまりイメージダウンになるような恋愛はダメだって事だ

でもジェニファーは篤人との恋愛に反対するどころか、良いじゃないっと応援してくれている

何でだろう‥‥

祝福されるのは嬉しいけど、応援されると不気味に感じてしまう

取りあえずノートパソコンを開いてメールのチェックをすると、沢山のメールが届いていて、その中にママと篤人からのメールを発見

篤人からは、簡単だけどおはようって言葉と夜の電話を待ってるって言う内容のメール♪

たったそれだけのメールなのに、私の顔は緩みっぱなし

ついニヤけてしまう

私は笑顔で篤人に返事を打ち、早く夜にならないかなぁ~っと起きたばかりなのに考えてしまった

そしてママ

電話を下さいっとだけ書いてある文字に、若干恐れを感じる

ママ、ごめん

電話は、必ず掛けるよ

そう思ってPCの電源を切り、私はジムに行く前にシトラスの香水を身に纏いながら部屋を出たのだった