CINDERELLA STORY~貴方に巡り会えた奇跡~

今迄、何度となく高価な物は身に着けて来た

ブランド会社から提供され、家には数えきれないくらい多くのアクセサリーが眠っている

でも、それらは私が歩く広告塔だからだ

身に着けていれば宣伝効果になる

だから有名ブランドが競って私にプレゼントを送ってくるし、自ら出向いて選んだりする事だってある

つまりGive and Takeの関係だ

それ以外で授賞式などでプレゼントされる事もあるし、ファンからの贈り物って言うのもあった

だけど彼氏からのプレゼントは一度もない

彼氏なんて呼べる人なんて疾風くらいだったから、当然と言えば当然なんだけど、私に言い寄る男性だって少なからず存在して、プレゼント攻撃された事もあった

勿論、私が相手に心を惹かれる事がなかったから、言い寄る男のプレゼントはジェニファーに頼んで突き返したのは言うまでもない話だ

それなのに、こんなに高価な物をプレゼントされるとは思ってもいなかった私は篤人との電話を切っても、未だに信じられないって気持ちでプレゼントを眺めてるしか出来なかった


「あの~
 RURI様、枕の方はいかがなさいますか?」

「あっ、枕だったら新しいのが欲しかったんじゃないの
 この枕を記念にもらいたいんだけどダメかな?」

「記念ですか?」


いつまでも茫然とプレゼントを見ている私に、申し訳さなそうに男の従業員が話しかけてきて、私は隣に置いてある枕を再び抱き抱えたのだった

そんな私を不思議そうに見つめる男性従業員

しかも、何で記念なんだって顔をしている


「良いですよ♪
 そちらの枕、是非お持ち帰り下さい♪」

「あ、ありがとう/////」


何かを察したのか、女性従業員が笑顔で枕を持って帰っても良いと言った時、お礼を伝えながら私は恥ずかしい気持ちが隠せなかった

シトラスの残り香

それに包まれ、私は意を決してプレゼントに手を伸ばすと、薬指には少し大きめのサイズだったのかユルユルとした感じがして、左手の人差し指にリングを嵌めてみた

ん~

これならピッタリかな?

続いてネックレスとブレスレットを身に着け、鏡の前に立ってみる

キラキラと輝くダイヤ

でも厭らしさとかは感じられず、寧ろ私にピッタリって感じだった

セクシーなミニのワンピだけど、アクセサリー1つで印象が全く違って見える

今の私はセクシーって言うよりも、ちょっと大人の女性になったような雰囲気になり、ジェニファーも満足そうに頷いていた

そして枕を抱えたままホテルの駐車場から羽田空港に向かい、沢山の記者やファンに見送られながら韓国へと旅立ったのだった