「6時間目は修学旅行の班決めやるぞ。」
教室中が喜びに満ちた。
約2ヶ月後に修学旅行がある。
場所は京都。
中学生の時に一回行ったんだよね。
「ただし、くじ引きで決める。」
教室中が固まる。
最初に文句を言い出したのは高田くん。
「なんでだよ先生!」
「それはだな、色々めんどうだからだ。」
約10秒後、ブーイングの嵐となった。
いくら言っても先生はまがらないから、皆くじ運にかけよう!ってなった。
出席番号順でくじを引いていく。
残り少なくなっていくくじ。
私の番になって、よく中を探って引いた。
灯と同じじゃなかったらどうしよ…。
番号は3。
3番って誰!?
キョロキョロ周りを見回す。
「葵!」
「灯ー何番?」
「じゃん!」
灯の手には3が書かれた紙。