次の日、私は学校に戻ってきた。


知らない人の方が多いから、戻ってきたってのはおかしいかな。


机に鞄を置いてベランダに出る。


ここから飛び降りたら……


ダメダメ!!−思考に考えたら!!


もっと明るく生きないと!!


パッと顔を上げる。


その時、登校する佐山くんが見えた。


あ、佐山くんだ…。


眠そうにアクビをしながら登校してる。


思わず笑ってしまった。


「ハハッ、佐山くんは変わらないなぁ。」


席に戻って鞄を片付けて、佐山くんが教室に来るのを待った。


でも、10分たっても佐山くんは教室に来なかった。


あれ、さっきの見間違いかな?


でも確かに佐山くんだったよね。


予鈴が鳴る。


ふと左側の席を見てしまう。


やっぱりそこに佐山くんはいなくて。


ガラッと静かに扉が開いた。


後ろを振り返ると、そこには佐山くんがいた。