「葵バカなのによくあの問題分かったね。」


こんな失礼な事を言うのは、幼なじみの氷室 七海。


「佐山くんが答え教えてくれたんだよ。」


「佐山?ってあのいつも寝てる?」


「そうだよ。」


ふと隣を見る。


やっぱり佐山くんは寝ていた。


寝癖ついてる。


頭のてっぺんがピョンっとはねていた。


可愛いな。


「氷室いるー?」


「ヤバッ、部長に呼ばれてる!いってくるね!」


バタバタと七海が廊下に向かう。


その時、かなり小さい声だったけど確かに聞こえた。


「うるさいな……。」


ちょっとビックリしたけどあんまり低くない声に安心感があった。


また、手紙書いてもいいかな?