「今日はこれで終わりな。次から班ごとのまわる場所決めるから考えとけよ。」
そう言うと先生は教室から出ていった。
ふと、思った。
佐山くんと同じ班だからヘマしないようにしないと。
嬉しいけど緊張するよー!
今思えば、修学旅行に行って良いのか言われてないや。
まぁ、大丈夫だよね。
「葵、今日の帰り付き合ってくれない?」
「いーよ。どこ行く?」
「駅前のカフェでどう?」
「オッケー。鞄持ってくるから待ってて!」
鞄を取りに机に向かう。
隣には佐山くんが突っ伏してた。
まだ寝るの。
夜眠れないのかな。
鞄を手に取り机を立ち去ろうとする。
グイっと腕を引っ張られる。
「!?」
「待って。」
さ、佐山くん!?
なに!?どうしたの!?
「今日、放課後話せない?」
今日…は灯と約束が。
佐山くんに誘われたのは嬉しいけど…
「ごめん…今日はちょっと…。」
「そっか。じゃあ明日は?」
「明日は大丈夫!」
「じゃあ明日、放課後校門で待ってて。」
「分かった!」


