「ソラ、俺に出来る事あったら協力するよ!」

龍星は俺に満面の笑顔を向ける。

結果がどうであれ、俺がもしじゅなの気持ちを知らなかったら、素直に龍星の言葉を喜んで受け取れるのに…。

結果がダメだって分かってるからとても複雑だな…。

これさ、もしかして近々俺がじゅなに告白して…あっさり終わんねぇと色々ややこしくなりそうだよな…。

龍星の事だから、多分俺にめちゃくちゃ気つかうだろうし…。

「協力って言うか、龍星は別にこれまで通りにじゅなと関わってくれたら良いから…俺、夏休み中にじゅなに…ちゃんと言うから」

「え?マジで?告白?」

「うん…」

「そっか!ソラ、頑張れ!」

「うん」

俺とじゅながうまくいくって信じてくれてるからか、龍星はずっとニヤニヤしてる。

告白とかした事ないからすげー緊張するけど、結果が分かってるから…俺の気持ちを伝えるだけ…だよな。

それに、俺だってじゅなに ”協力する”って言ったわけだし…。

だから俺が早くじゅなに気持ち伝えないと…な!

「まぁ、そういう事だから、お前は夏休み終わるまで実家に帰んなくて良いから!」

そう言うと龍星は

「ありがとう」

と、笑った。