「…えっ、ひっく……」 強い番長さんが泣いていた。 勝ったと思うけど、やっぱり女の子と男の子は違うんだって。 お母さんに言われた。 『男の子は強くないと女の子を守れないのよ』 僕は男の子なのに女の子に守ってもらった。 でもそれはやっぱり女の子が傷つくんだ…。 僕が強くならなきゃ… もう泣かせちゃいけないんだ。 ずっと“遥ちゃん”には笑ってて欲しいから。 ──…