俺だってキスしたい。
それ以上のこともしたい。
チェリーボーイも卒業したい。
でも恥ずかしくて、何も出来なかった。
結局俺はさっきまで繋いでいた手さえ握れずに、ただ其処に座り込んでいた。
そっと手を見る。
未だに消えない宇都宮まことの胸の膨らみ。
その記憶に俺は疼いていた。
抑えが効かなくなるほど萌え上がり、身体の芯まで煮えたぎっていた。
やっと歩き出した二人の前に、看護師に教えて貰った小さな教会が現れた。
俺は祭壇の前にひれ伏した。
そして罪を告白した。
戸籍上では姉かも知れない人愛したことを。
「天にまします、我等の神よ……」
宇都宮まことは神の御前に跪いた。
「願わくは御名をあがめさせたまえ。
み国を来たらさせたまえ。
御心の天なるごとく、
地にもなせたまえ。
我らの日ようの糧を今日も与えたまえ。
我らに罪をおかす者を、
我らが許すごとく、
我らを許したまえ。
我らを心みあわせず、
悪より救い出したまえ。
国と力と栄とは、
限りなくなんじもものなればなり。
アーメン」
宇都宮まことは俺の罪を請うために、神に祈りを捧げてくれたのだった。
「主よ……
いま御前に立つ。
まことと愛を分け合うため。
主よ……
いま二人を一つとなし、
まこととしたまえこの誓いを……
喜び悲しみ生きる限り。
主よ……
この二人を祝したまえ。
愛する二人に溢れる喜び。
造られた神をたたえて歌おう。
互いに信じる心を実らせ、
主の愛求めて正義に生きよう。
試練の嵐に出会ったときこそ、
互いに受け入れ、
心を開こう。
互いに引き裂く痛みの中でも、
よみがえる愛を信じて祈ろう。
ひとつのパンを分け合う二人は、
心をあげつつ、
主の愛歌おう」
それは……
神に……
主に捧げた結婚の誓いだった。
「いいのか? 俺で?」
俺の言葉に頷く宇都宮まこと。
「あなた……、喬じゃないと駄目なの」
宇都宮まことは恥ずかしそうに俯いた。
そして……
その顔を少しだけ上げて、上目遣いで俺を見た。
――ドキッ!!
俺の動悸が激しくなる。
俺は思わず指を組んだ。
俺は、動かせないはずの指を組んでいた。
でも俺は気付いていなかった。
「喬……指」
宇都宮まことはそう言ったまま固まった。
それ以上のこともしたい。
チェリーボーイも卒業したい。
でも恥ずかしくて、何も出来なかった。
結局俺はさっきまで繋いでいた手さえ握れずに、ただ其処に座り込んでいた。
そっと手を見る。
未だに消えない宇都宮まことの胸の膨らみ。
その記憶に俺は疼いていた。
抑えが効かなくなるほど萌え上がり、身体の芯まで煮えたぎっていた。
やっと歩き出した二人の前に、看護師に教えて貰った小さな教会が現れた。
俺は祭壇の前にひれ伏した。
そして罪を告白した。
戸籍上では姉かも知れない人愛したことを。
「天にまします、我等の神よ……」
宇都宮まことは神の御前に跪いた。
「願わくは御名をあがめさせたまえ。
み国を来たらさせたまえ。
御心の天なるごとく、
地にもなせたまえ。
我らの日ようの糧を今日も与えたまえ。
我らに罪をおかす者を、
我らが許すごとく、
我らを許したまえ。
我らを心みあわせず、
悪より救い出したまえ。
国と力と栄とは、
限りなくなんじもものなればなり。
アーメン」
宇都宮まことは俺の罪を請うために、神に祈りを捧げてくれたのだった。
「主よ……
いま御前に立つ。
まことと愛を分け合うため。
主よ……
いま二人を一つとなし、
まこととしたまえこの誓いを……
喜び悲しみ生きる限り。
主よ……
この二人を祝したまえ。
愛する二人に溢れる喜び。
造られた神をたたえて歌おう。
互いに信じる心を実らせ、
主の愛求めて正義に生きよう。
試練の嵐に出会ったときこそ、
互いに受け入れ、
心を開こう。
互いに引き裂く痛みの中でも、
よみがえる愛を信じて祈ろう。
ひとつのパンを分け合う二人は、
心をあげつつ、
主の愛歌おう」
それは……
神に……
主に捧げた結婚の誓いだった。
「いいのか? 俺で?」
俺の言葉に頷く宇都宮まこと。
「あなた……、喬じゃないと駄目なの」
宇都宮まことは恥ずかしそうに俯いた。
そして……
その顔を少しだけ上げて、上目遣いで俺を見た。
――ドキッ!!
俺の動悸が激しくなる。
俺は思わず指を組んだ。
俺は、動かせないはずの指を組んでいた。
でも俺は気付いていなかった。
「喬……指」
宇都宮まことはそう言ったまま固まった。


