「キリストは、ユダが裏切ることを知っていたのですよね。だからパンを与えた……」
なぜそんな話しになったか解りない。
俺にとっての裏切りはユダだった。
「一説には、ユダに裏切らさせたとも言われていますよ」
「だから、『あなたの思う通りになさいなさい』と言われたのですか?」
「見た訳でもありませんが、そのようですね」
キリスト自身、自分の行く末を模索していた。
だから全人類の悪行を引き受けて、十字架にかけられたのだろうか?
裏切りのユダは首を括ったとか、高い場所から身を投げたとも言われている。
眞樹も、そのつもりだったのだろうか?
だったら俺には眞樹の代わりなど出来ないと思った。
「世界のために夢を叶えてやれ。それは戦争のない地球を作ることだ」
一馬は俺に本当に俺のことを救世主だと信じているようだ。
だからこそ、有事対策頭脳集団を創立させた目的を語ってくれたんだ。
そして……
「君の能力だけど、それはきっと聖徳太子と同じレベルだと思うよ」
そう言った。
「十人の言葉が一度で理解出来る話ですか?」
「人の傷みが解るから、人を癒せるんだよ。それは素晴らしいことだと思う」
俺がそう言うと一馬は頷きながら言ってくれた。
なぜそんな話しになったか解りない。
俺にとっての裏切りはユダだった。
「一説には、ユダに裏切らさせたとも言われていますよ」
「だから、『あなたの思う通りになさいなさい』と言われたのですか?」
「見た訳でもありませんが、そのようですね」
キリスト自身、自分の行く末を模索していた。
だから全人類の悪行を引き受けて、十字架にかけられたのだろうか?
裏切りのユダは首を括ったとか、高い場所から身を投げたとも言われている。
眞樹も、そのつもりだったのだろうか?
だったら俺には眞樹の代わりなど出来ないと思った。
「世界のために夢を叶えてやれ。それは戦争のない地球を作ることだ」
一馬は俺に本当に俺のことを救世主だと信じているようだ。
だからこそ、有事対策頭脳集団を創立させた目的を語ってくれたんだ。
そして……
「君の能力だけど、それはきっと聖徳太子と同じレベルだと思うよ」
そう言った。
「十人の言葉が一度で理解出来る話ですか?」
「人の傷みが解るから、人を癒せるんだよ。それは素晴らしいことだと思う」
俺がそう言うと一馬は頷きながら言ってくれた。


