眞樹が不気味な顔をして迫って来る。
それはまるで死に神でも取り憑いたかのようだった。
(殺られる!!)
俺は思わず身を縮こめた。
何故そうしたのか?
答えは判っていた。
俺はその時、ヴァンパイアになっていたのだった。
本当は眞樹を傷付けたくはなかったのだ。
憎んでいた。
抹殺しようとしていると気付いた時から……
親友だと思っていたから尚更に……
でも俺は本当は眞樹を信じていたんだ。
だから眞樹を傷付けたくなかったのだ。
そう思いつつも、コントロール出来ない。
体の芯から、血が沸き立つ。
始めての経験だった。
いいや、違う。
その感覚は既にあった。
それはあの絵で……
まことをヴァンパイアとなって襲っていたあの初夜と名付けた作品の中で。
だから眞樹を傷付けたくなかったんだ。
欲情や感情に支配された時の俺はきっと歯止めの効かないほど激高していると気付いたからだ。
あの燃えたぎるエネルギーが今俺を奈落の底に向かわせしていた。
だから……
眞樹を受け入れることにしたのだった。
殺されても良いと思ってた。
眞樹だけじゃない。
又まことを襲うかも知れないからだ。
でも気が付いたら俺は瞬間移動していた。
何か、強い力で俺は引き寄せられたようだった。
気が付いて辺りを見回す。
見覚えがあった。
それはあの白い部屋の、まことの元だった。
ヴァンパイアの血がまことを求めたのか?
それとも……
まことは其処で俺を待っていた。
それが答えだった。
俺はまことによって、此処へと飛ばされたのだ。
無意識に伸ばした手をまことが強く握った。
それはまるで死に神でも取り憑いたかのようだった。
(殺られる!!)
俺は思わず身を縮こめた。
何故そうしたのか?
答えは判っていた。
俺はその時、ヴァンパイアになっていたのだった。
本当は眞樹を傷付けたくはなかったのだ。
憎んでいた。
抹殺しようとしていると気付いた時から……
親友だと思っていたから尚更に……
でも俺は本当は眞樹を信じていたんだ。
だから眞樹を傷付けたくなかったのだ。
そう思いつつも、コントロール出来ない。
体の芯から、血が沸き立つ。
始めての経験だった。
いいや、違う。
その感覚は既にあった。
それはあの絵で……
まことをヴァンパイアとなって襲っていたあの初夜と名付けた作品の中で。
だから眞樹を傷付けたくなかったんだ。
欲情や感情に支配された時の俺はきっと歯止めの効かないほど激高していると気付いたからだ。
あの燃えたぎるエネルギーが今俺を奈落の底に向かわせしていた。
だから……
眞樹を受け入れることにしたのだった。
殺されても良いと思ってた。
眞樹だけじゃない。
又まことを襲うかも知れないからだ。
でも気が付いたら俺は瞬間移動していた。
何か、強い力で俺は引き寄せられたようだった。
気が付いて辺りを見回す。
見覚えがあった。
それはあの白い部屋の、まことの元だった。
ヴァンパイアの血がまことを求めたのか?
それとも……
まことは其処で俺を待っていた。
それが答えだった。
俺はまことによって、此処へと飛ばされたのだ。
無意識に伸ばした手をまことが強く握った。


