練習場を出る直前、田山は振りむいて言いました。
「南斗よお」
「…………何?」
「明日の試合、お互い空手家達に、プロレスの凄さってやつを見せつけてやろうや」
「…………うん!」
私は笑みを浮かべてうなずきました。
田山は笑い返すと、さっと手を振って練習場を去りました。