FRYING HIGH!

~ 真琴side ~


「ふぅー。行ったな。

 奇跡的に乗り切ったぞ!」


そう言って俺は笑った


でも、愛川は笑っていない


「なんだよ。

 嬉しくねぇのか?」


愛川は黙ったまま


「あのさぁ、お前。

 もっと素直に喜べよな・・・」


そう言った瞬間


俺の怪我した手に


温かい手が触れた


「ちょっ!

 なにやってんだよ!放せよ!

 キモイから!」


「放さない!」