あたしの気持ちは、あの日と同じ。 拓斗が、好き。 ―――そう思ったとき、バスが止まった。 あたしはステップを駆け下りて、昔の家へと走った。 走って、走って――――― 家のあった通りに来たとき、 拓斗の後ろ姿が、見えた。