「ごちそうさま」

そう言って私は食卓に並んだ食器をまとめて台所に持っていく。


「美味しかったです」

そう言って美智子さんに食器を渡す。

美智子さんはこの学園、「聖マリア学園」の寮の寮母さんだ。


私はもうすぐで中学生になる。

小学校の時、クラスに少し頭がよくてよく百点をとる子がいたので私もよく取るようにしていたら、孤児院の先生が

「私立へいってたくさん勉強しますか?」

と、聞いてきたので通うことにしたのだ。

そして園長さんに苦労させないよう満点を取って特待生として入学した。

この学園は世界でもトップクラスと言われる難関校だ


今の時代、ここまで生きてきて昔のように頭が良すぎて殺されることはなくなったようだ。

なので私もこの時代で遠慮なく勉強できる。

私は、食堂から出て、自室に向かった


部屋の壁にはキリストを抱いたマリア様が飾られている。

「ただいま帰りました」

そう言って私は机の前に座る

いつも私はそういうようにしている。

日本にいた頃はキリスト教が禁止されてたり、伝わってなかったけど、ヨーロッパにいた頃はとても信じていたからだ。


この学園を選んだのもキリスト教の学校だからだし。


他の部屋にも飾ってあるらしいが、挨拶はしないらしい。


それを聞いたときはなんでこの学園を選んだのが不思議だったが、この学園の制服や、雰囲気が綺麗だから選んだ人が多いことが分かって、もうすでに不思議でもなんでもなくなった。


確かにこの学園はいいと思う。

私の部屋のハンガーにかかっている制服はスカートが水色チェックの実に私立らしい制服だ。

それに偏差値が高いから、親が入れたがるのだ。

この学園で本当にキリスト教徒なのは少ないのだろう。

「ふう」

一息着いてから私は机に向かう。

特待生になると新入生代表として挨拶をしないといけないのだ。

まあ、今回は私意外にも満点を取った人がいるから仕事は分担になるけど、その中で私は原稿を書く事になったのだ

うーん

やっぱり私には文を書く才能がないらしい。


頭がいいといっても、歴史や手紙の書き方など時間が経つにつれて変わるものは専門外なのだ。