「「あのさっ」」

深海とあたしが叫んだのは同時だった。



「…当てようか」
「…いや、もっかい、同時に」

せーの、でだよ、と言って。

大抵こんなときはいつも違うことを言う。
の、だが。

「「せーの、
歴史を塗り替えましょう!」」


なんとなんとなんとー!

「深海もっ!?」
「うんうん!まさか一佳もそう思ってたとはびっくりだわ!」
「目的も言おうか!」
「あっまってせーので!!」

「「せーの、
アイドルになって江戸時代を楽しくしちゃいましょう!」」

ほれきたきたぁ!!!!
以心伝心。

「…でも」