「…一佳…」 泣くなよ、と言わんばかりに あたしに目線を送る。 そして、あたしは一言。 「…梓の無神経め」 「ん?俺運動神経には自信あるけど」 「「いやうるさいよ!」」 「秋月の馬鹿っ」 「馬鹿という字がお前には書けるのか?」 「書けますわそんなん!馬に鹿だろ!」 「鹿書けるのか岸辺は」 「…」 そして、ふたりは一言。 「「…梓の無神経め」」