アフターレイン



「俺そんな癖あったの?」

「うん。あ、気付いてなかったんだ?」



 恥ずかしい時に耳を触る、か。



 自分で自分のことを素直になれない奴だと思っていたけど、それもタマにはお見通しだったってこと?

 ついでに皐月にも。



 照れ隠しに強がったりしてみても、全部バレバレだったんだ。



「うわ……恥っず」

「ほら。また触ってる」



 皐月の言葉にハッとして、自分の今の状況を見直してみた。

 見ると、確かに。

 俺は右手の指先で、耳、というか正しくは耳に付けているピアスに触れていた。



「うわあ……」

「あははっ、やっぱ無意識だったんだ」