アフターレイン

「それにぶっちゃけ、外見なんか第一印象に過ぎないですからね。人は見た目じゃわかりませんし」



 ほう。



「そう言えば、髪が赤い人いたじゃないですか」

「ああ、児玉?」

「あー、そうそう。児玉さんだ」



 タマ、という仲間内での呼称をしたらわかりにくいかと思って、苗字を出してみた。

 俺なりのちっさい気遣い。



「児玉さんもですよ。髪が真っ赤っかだから、最初どんな怖い人なんだろうと思って恐縮してたんですけど、実際はめっちゃ面白い人でした」

「あいつ笑えるだろ?」

「はい! 何か、犬っぽくて。しっぽ付いてたら四六時中振り回してそうな勢いですよね」

「ぷはっ」



 瞳の発言に思わず吹き出してしまった。



 ──ああ、確かに。

 ちょっと犬っぽいかも。