「染め直そうかな、髪」
くるくると指先で目にかかる前髪をいじりながら、思い付き程度に呟いた。
そろそろ根元の地毛の黒いのも目立ってきたし、いい機会かもしれない。
このままプリンヘアーでいくのも嫌だし、また根元をいちいち金に染め直すのも面倒くさいから。
金髪にしたのだってただの好奇心だし、特にこだわりがある訳でもないしな。
この際染め直してしまおうか。
黒……じゃちょっといきなりギャップがありすぎだから、明るい茶色辺りに。
「えー、でも似合ってますよ? 金髪。逆に影山さんの黒髪とか想像出来ないです」
「そう?」
はい、と頷きながら瞳はちょっと癖のある笑顔を見せた。
