『…おい』
「何?」
小声で話しかけられるとこっちまで小声になっちゃう
『多分気づいてると思うけど、夏海さ、絶対あいつ紹也の事狙ってっから気をつけろよ』
う…実は昨日から薄々気づいてた
「だよね‼どうしよう!?隣だし‼」
『お前焦りすぎ。
とりあえず、夏海は紹也の好みじゃない
まあお前もだが?』
『何の話?』
如月君が振り向く。
しかもあの笑顔‼
『いや、作戦会議。どうしたら先生に見つからず寝れるか』
淳哉は嘘が上手い
悪戯っぽく笑うからみんな騙される
『あ、それ俺も知りたい』
まってまって今気づいた‼
如月君が振り向く時
左に体を向けるから顔が見える!
目が合う!
話しやすい!
『なーににやけてんだよ』
「えっ‼まじで?」
『まじまじ』
どうしようつい…
『大丈夫、普通だよ?』
如月君…♡
『ばーか、言うなよ〜』

「あんたねぇ」
『わー!ごめんなさい‼』
しまった‼
如月君が笑ってる‼
『淳哉、好きな子に意地悪したって嫌われるだけだよ?』
…は?
『…は?』
淳哉君、
私の心を代弁してくれてありがとう
『っはは‼やっと理解できたわ。
待てよこいつを好きだって?この俺が?
寝言は起きてる時にいうもんじゃねーよ
妖怪に恋とかお伽噺かよ〜
世界の破滅に貢献するわ〜』
言い過ぎ
そして長い‼