その時、背後から人の気配がした。

慌てて振り向くと、そこにいたのはがたいのいい外国人男性。


真っ黒なサングラスをかけ、無精髭を生やした男性は当時の私には化け物に見えた。




逃げなきゃ。捕まったら、食べられちゃう。

そう思ったのも束の間、男性が私に声をかけてきた。


「where are you from?」


うぇ あ ふろ?