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何ヶ月か後―――

「大変です!!先輩!」
1年生の後輩が来た。
香澄たちは、またか、と笑う。
「はいはい。
 また五葉くんと凌くんだね?」
秀があきれ顔で言う。
「リョウ君が台を譲らないんです」
「だってゴヨウがやると
 俺よりうまくて
 みんなゴヨウほめるし!!」
五葉と凌の応酬がつづく。
「あのね、凌くん、君も五葉くん
 に負けないくらい強いよ。」
「秀先輩だって五葉のこと
 センスいいねとかいってただろ!」
「そ、そんな・・確かに五葉くんはうまいけど凌くんだって・・・」
秀がうろたえた・・。
「だから!
 凌くんは速い球が得意で
 五葉くんはカットが得意だねって
 言ってんの!!」
晴香がしきった。
「もう、秀は!
 そんなんで部長なのっ!?」
晴香が強く言った。
「あれ?秀先輩と晴香先輩、
 別れの危機ですか!!?」
「・・・」
空気が読めない大羽くんが言った。