そんな私を見てあいつはばつの悪そうな顔をする。

そして私の前に来てしゃがみこんだ。

「・・・悪かったな。驚かせるつもりはなかったんだ。」

そう言いながら私の頭をよしよしと撫でた。

そんなことで恐怖が和らいだことが恥ずかしく、それを隠すように私は少し俯いて聞いた。

「ねぇ、何でここにいるの?」