「で、どうする? 由紀は紫月ちゃんと歩くだろ。 蒼介は╼╼╼……」
「俺、森田の隣行くわ。 なにかと危なっかしいし」
「……っ!!」
え、今…え?
八代くん、私の隣行くって言った…の?
嬉しすぎる…。
「ヒューー♪ だよなぁ? 俺はじゃぁ……えと、名前…」
「あ、日野未琴です」
「未琴ちゃんね! 俺は中石健だからよ。たけるでいいから」
「はぁ…」
あ、未琴ちゃんちょっと困ってる。
「おい健。 そのノリやめろって。 日野困ってんじゃん」
「へいへい。 じゃ、未琴ちゃん俺とだけど、よろしくね」
「うん」
八代くん、カ…カッコよすぎる…。
赤いチェック柄のパーカに普通にメンズのズボン。
形のいい脚が見えてて…それに、腕まくりしてるから、焼けた肌が見えてる。
それに、相変わらず整った容姿…。
八代くんって身長いくつだろ…。
つい、ぽーっと見とれてしまう。
「ほんじゃ、行こう♪」
中石くんの声で、私たちは歩き出した。