きみだけが好き。




「花帆もこの喫茶店気に入った?」


「うん!! 紫月もだよね?」


「うん」


「「あははっ」」


 紫月とふたりで話すのなんて、久しぶりかもしれない。


「…で、ね。 相談って言うのは……」


「うん?」


「わたし、彼氏いるんだ」


「え!? だれ!?」


 というか、まず紫月の好きな人知らないよっ!?


「ずっと言ってなかったけど………由紀」


「ゆきって……後藤くん?」


「そう。 八代くんとかと仲がいい…」


「えっ、な、なんで?」


「わたしと由紀と中石くんって、同じクラスなのはわかるよね?」


「うん、3組だよね…?」


 私は1組だけど、紫月は3組だったはず。


「そうそう。 で、由紀とは委員会が同じだったの。  そこでいろいろ知り合って……好きになってる自分がいて。 そう思ったときに、告白された」


「そうだったんだ…」


「ずっと言ってなくてごめん。 なんかなかなか言えなくて…。 それに、このこと知ってるの、わたしたちと八代くんと中石くんと花帆だけなの…」


「あ、みんな知らないんだね」


「うん。 だって由紀ってカッコイイでしょ? だから、きっと嫉妬されちゃうんだよね、女子に」