きみだけが好き。






「あのね、お母さん…このことは…」



「お父さんには内緒にしておくから、大丈夫よ。 今日は楽しんでおいで」



「あ、ありがとうっ」



 お母さんはほほ笑んで私を見ている。



 ふぅ…。



 お母さんもわかってるんだろうな、お父さんに言ったら「どいつだ!? 連れてこいっ!」なんて言うの、わかるもん。




 


 しばらくリビングでくつろいだ後、時刻は9時38分になっていた。





「あっ もう行かなきゃっ じゃあ、行ってきますっ」



「はーい。 行ってらっしゃい~」



 お母さんの声を背中で聞きながら、私はブーツを履いた。