きみだけが好き。







 リビングに行くと、お母さんがいて。




「あれ? 今日仕事は??」



 いつも、もう仕事で居ないのに。



「あぁ、きょうね、午後からなのよ。  花帆、オシャレしてどこ行くの?」




 お母さんは、少し気づいてるみたいで…ニヤニヤしていた。




「えっ!? し、紫月と未琴ちゃんと……ちょっと」



 出かけてくる、って言おうとした瞬間。



「ふふっ 隠さなくていいの。 ホントは彼氏とデートなんでしょ??」



 …お母さんに、うそは通用しないか…。



 まぁ、お父さんに知られるよりかいいかな。




「う、うん…そう…」



 恥ずかしくて、下を向く私。



「ふふっ いいなぁ~ お母さんも高校時代に戻りたぁ~い」



 …ホッ。



 特にうるさく言われなくて、良かった。