きみだけが好き。




 ……?


 急に立ち止まった八代くん。


 どうし……


╼╼╼≪パンパカパーン♪≫



「えっ……」


 『グラタン』と書いてある屋台に着いた途端、そんな音が鳴った。


 え、え…っ??


 何が何だかわからずに……ただただ呆然としてしまった。



「誕生日、おめでとう」


 柔らかい笑顔の八代くんの手には、何か持ってる。



「誕生日……??」


「今日は森田の17歳の誕生日だろ? まさか忘れてた?」


 八代くんは私に尋ねてくる。


 そういえば、今日は11月3日……私の、誕生日だ。


 すっかり忘れてたよ……!!


 

 …でも、どうして八代くんが知ってるんだろう??