きみだけが好き。




「……森田、こっち来て」


 手を引っ張られて早歩きで歩き出す八代くん。


 えっ……


 予想とは全然違う態度に唖然とする私…。


 聞こえてなかった…??


 ううん。 だって、喋り出す前に、間があったよね…。

 

 なんで、何も言ってくれないの…?


 フラれたのかもわからず、目に涙が浮かんできた。


 

 全部、全部…勘違いだったんだ…。


 今日、助けてくれたことだって…私といると笑ってくれることだって……


 特に意味はなかったんだ……。