きみだけが好き。



 嫌な予感……。


「名前なんてゆーの?」


「…ご注文がないなら戻ります」


 一刻も早く、この場から去りたい!!


 くるっと向きをかえて歩こうとしたら。


「ねぇー教えてよー 」


「きゃっ。 は、離してくださいっっ!」


 手首をつかまれて…ほどけない!!



「うっわ。 反応もマジかわいいんだけど。 メイド服とか誘ってるじゃん」


 やだやだやだッ


 ねぇ、八代くん、助けてっ!!


 でも、八代くんは接客中だし、未琴ちゃんも、みんなも╼╼╼╼………




「……離してくれません?」


「あぁん? 誰だテメェ」


 未琴ちゃんかな…?


 私は怖くてつぶった目を恐る恐る開けた。


 視界がクリアになったと同時に目に飛び込んできたのは……