きみだけが好き。




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「あ。 やっと花帆ちゃんたち戻ってきた!!」


 教室に着くと、もうほとんど準備ができていた。


「もう、心配したよ! ま、八代くんがいるから大丈夫だとは思ってたけど」


 未琴ちゃんはウィンクをして、「ドキドキすることあった?」って耳もとで聞いてきた。


 私は顔が熱くなって「…う、うん」と答えると、未琴ちゃんはキャーって言って、よかったね、って言ってくれた。





 それから着実に準備は進んで…。





╼╼╼╼とうとう1週間後には完璧に仕上がった。



「え~、みなさん。 いよいよ文化祭は今週の土日です。 この1週間は執事服とメイド服を準備したいと思います」


 学級委員がみんなに話して、最後は、自分の服は自分で用意することになった。





「きをつけー、れー」







 帰りのホームルームも終わり、今日は久しぶりに私と未琴ちゃんと紫月でガールズトークをすることになっている。



 楽しみだなぁ。


 紫月とはクラスが違うからメールくらいしか最近話せてなかったから。



「花帆~ 未琴~」


 廊下で私たちを呼ぶ、紫月の声がした。