色付いた日

「ただいま」

家には母親だけがおり、雑誌を見ていた

「はやかったね?」

「―うん」

何気ない会話を交わすと、阿湖は自分の部屋へ行った

「―何しよう」

ベッドに転がり、天井を見つめていた時だった

♪〜

阿湖の携帯がなった

最近スマートフォンに変えてもらい

LINEというSNSもはじめた


携帯をひらいた
それは、小学校が一緒だった男子からのLINEだった


―なんだろ、珍しいな

LINEを開いてみた

「久しぶり」

たったそれだけだった

「久しぶりだね」
阿湖はすぐにかえした