色付いた日

「―あっ。」 

聞き覚えのある声が耳の中に入ってきた
足音が近づいてくる

―ガラッ

「おはよーー!阿湖、やっぱはやいね」
「あ、阿湖おはよー」

クラスで中心となっている柚木杏果(きょうか)
と、杏果といつも一緒にいる小室優菜だった

「おはよっ」

阿湖は笑顔で返した

二人は席に着くなり雑誌を机いっぱいに広げて喋り出した