色付いた日

鋭くつきつけてくる風をかき分けながら阿湖は学校についた

しんみりとした校舎内ではまだ生徒が来ていないようだった

変わったばかりの教室に入った

―ガラッ
 
教室の中は静まり返っていた

「―まだ誰もきてないんだ…」
阿湖は自分の席に荷物を置いて

―ふぅ

息をついてから電気をつけにいった

あの静まり返っていた教室に明るみが増した

阿湖はふと時計を見てみた

―7時55分  

もう少しでバス通学の子達が学校につくはずだ
阿湖は目を閉じてみた