「おいっ!!お前さっきからずっと
フリーズしたまんまだぞ!!」

耳元で悠ちゃんが叫んだ

「えっ!まじ!?ごめんごめん。」

「ほら。行こーぜ。」

「うん」

あたし達は、教室に向かった。

あたしと悠ちゃんは同じクラス。
今日はなんかみんなざわざわしてる。
噂によるとなんか転校生がくるらしい。


まぁあたしには関係ないけど。
翔ちゃんに会いたいなぁ。
叶わない夢だけど・・・。

「おい!時雨っ」

「なによ。」

せっかく妄想にひたってたのにぃっ!!!

「あの転校生、翔に似てねぇか?」

「え?」

悠ちゃんが後ろから話掛けてきた。
今転校生は何やら自己紹介をしている。

「どっこが!!!!」

あたしは結構大きな声で叫んで
しまったらしい。

みんなの視線が痛い。
悠ちゃんは後ろで笑いをこらえている。

もとはと言えば悠ちゃんが
馬鹿なこと言うからじゃない!