「「時雨!!」」

「え?」

あたしが目を覚ました所は、学校の
保健室だった。

「お前…心配したんだからな~」

「あは…ごめんごめん。
で…あたしなんでここに…?」

「こいつがすっとんでったんだよ」

悠ちゃんが指をさした先には
真っ赤な顔をした渉が立っていた。

「渉…ありがとね!!」

「おっおぅ」

「照れてるぜ~こいつ!!」

「うっせ!!」

「いててててててっ」

「おいてめ、手加減しろよ!!」

「やだね」

「渉~っ!!!!」

あたしはいつもこう。
思い出そうとすると、吐き気がして
その場に倒れる。
これで4度目。いい加減倒れるのは
やめなきゃ!!
あたしが倒れた時、助けてくれるのは
いつも悠ちゃんだった。
でも今回は…渉にも助けられちゃったな。