キーンコーンカーンコーン~♪


お昼だっっ!!


今日はずっと西山君が話しかけてきて……


正直…疲れた……


早く良夜の所に行って抱き付きたい


『はぁっはぁっ』


いつもならゆっくり屋上に行くけど今日は走って行った


ガチャッッ


「おぉ、菜月。何でそんな急いでんの?」


驚いてる良夜


でもそんなことはどうでもいい


あたしは良夜の前まで行くと、良夜の胸に飛び込んだ


良夜はさっきよりも驚いた顔をしていたが…


しっかりあたしを受け止めてくれた


「菜月?どうした?」

『あのね……』


あたしは西山君の事を良夜に話した


『……だから、すごく疲れちゃって…良夜に抱き付きたくなったの』

「西山…光司?」

『え?良夜知ってる人なの?』

「あぁ、そいつは…」

「良夜のいとこだよ♪」

『うわぁっ!?』


あたしは西山君のいきなりの登場にとても驚いた


「そんなに驚かなくてもいいのに…。あ、良夜久しぶりだね?何年ぶりくらい?」

「4年ぐらいじゃないか?」

『ちょ、ちょ、ちょっと待って!!!』

「「ん?」」


ん?じゃないよっっ!!!


「ホントに良夜のいとこなの!?」


あたしは急な展開についていけず、プチパニックをおこしていた


でも二人は普通に…


「そうだけど?」

『何この展開!!?』

「は?」

『展開急すぎて頭がついていかないよ!!』

「菜月ちゃん、菜月ちゃん」

『何よ西山君』

「もしかして……良夜と付き合ってるの?」


え?


『そう…だけど?』


あたしがそう言うとガックリと肩を落とす西山君


な、何!?どうしたの!?


あたしそんな傷つくこといったっけ!?


あたしは良夜に助け船を求めた


……すると


「勝手に光司が傷ついただけだから気にしないで」


いやいや!!


すごく気にしますから!!!


その時…


「…めない」


西山君が何か呟いた


でも小さい声でよく聞こえない


『え?』

「良夜!俺は菜月ちゃんの事諦めないぞ!!」

「『は?』」


何を言ってるの?


「絶対に奪ってやる!!!」


そう言って屋上から西山君は去っていった


『良夜……西山君何を言ってたの?』

「ん?気にしなくていい」

『そう?』


でもそう言った割りには


良夜は困った顔をしているように見えた