「行かないで…。」
涙を流しまた見てしまった子供のときのいや な出来事の夢。
親の離婚…。
そしてあたしは両親から捨てられた。
あの時はつらく悲しくもう誰も信じない信じたくないと思っていた。
そう考えてるあたしに光を与えてくれたのがおじいちゃんとおばあちゃんだった。
二人にはすごい感謝をしてる。
そんなことを考えていると声がした。
「郁ちゃん。今日はお仕事お休み?」
「うん。少し散歩に行ってくる♪」
「気をつけていってらっしゃい」
勢いよく開けたドアから外に出ると全身を包む輝く日差しと透き通った青い空、食べたくなるような白い雲、眠たくなるようなキレイな鳥のさえずり一気に気持ちが穏やかになる。
軽やかなステップを踏みながら歩きだした。