夏の桜が咲く。


「お父さん?」

「なんだい」

「お母さんの事なんだけど…」

「澪梨…か、お父さんも考えてた
ところだったんだ。」

お母さんの名前は澪梨(みおり)

「今どこにいるの?」

「それが…分からないんだ…」

「そっか…」

「すまない」

「お父さんが謝ることじゃないよ!」

そう言うと私は

ニコっと笑った

自分部屋に帰って

キャンパスの前に座った

お母さんの事を書こうと

鉛筆を動かした

だけど、お母さんの顔が思い出せない

思い出そうとすると

恐怖からか 殴られるときの

記憶が蘇る

それからと粘ったけど

やっぱり思い出せなかった